Blog
ブログ

感染の窓

| 小児歯科

こんにちは。
神戸市東灘区 のだ歯科医院 渡邉です。

長かった残暑がようやく落ち着いてきましたね。



ところで、皆さんは「感染の窓」という言葉をご存じでしょうか。

実は、生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯の原因となる「ミュータンス菌」というものは存在していません。
赤ちゃんは生まれて約6カ月で子どもの歯が生え始め、1歳7カ月~3歳までに次々と歯が生え、ミュータンス菌のすみかが増えていき、
感染すると、むし歯になりやすくなるといわれています。

この、1歳7カ月~3歳までの感染しやすい時期のことを、「感染の窓」といいます。


感染するルートは、人間のくちとくち、特に、家族の唾液、といわれています。
食事中の食器の共有、キスなどによって、唾液を介して感染します。
主に母親からの感染が多いので、母子感染とも呼ばれています。
母親の口腔内にミュータンス菌が多いほど、感染しやすくなります。

こういった感染を防ぐためには、
①食事に使う食器を分ける
②口と口のキスを考慮する
③両親の口腔内の細菌を減らす
 …両親が定期的にクリーニングされていると、口腔内の細菌も安定しており、感染しにくくなります。
④長期の授乳を控える
 …母乳はむし歯の原因となるため、できれば1歳半頃までの断乳をおすすめします。

などが挙げられます。


とはいっても、一回口移しをしてしまったから感染する、というものではないですし、
結局は間食習慣や、甘いものの摂取回数など、生活習慣とも大きく関係しています。
あまり神経質になりすぎず、お子様にたくさん愛情を注いであげてください。



なにか気になることがあれば、いつでも相談してください。お待ちしております。

記事一覧へ戻る