噛むことの大切さ
2021/06/13 | 未分類
こんにちは!
神戸市東灘区 のだ歯科医院 歯科衛生士の森田です。
昔と比べると現代の食生活は加工した柔らかい食べ物が多く、なかなかしっかりと噛むということが減っています。しかし噛むという行為は、お口の中だけでなく全身に大きく影響を与えます。そこで今回は、「噛むこと」についてお話しさせて下さい。
食べることは生きてゆくために栄養素を取り込むだけでなく、よく噛むことで脳が活性化する重要な役割をもっています。
いつまでもお口から食べられるよう口腔管理をしっかりと行い健康を維持させることが大切です。
噛めると噛めないでは食品の摂取などにも大きく作用します。
噛める人ではバランスのとれた食品を摂ることができますが、噛めない場合では肉類や豆類乳製品などが少なくなり、菓子類などの糖分が多くなる傾向があります。糖分が多くなると血糖値が高くなり血管にストレスを与え動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高めます。しっかりと噛める歯でバランスの取れた食生活を送ることが大切です。
食物繊維やビタミンの豊富な野菜や果物をとることは、 生活習慣病の予防に効果的で、肌にも良いと言われています。ビタミンがよく吸収し老化を防ぐことができます。
また、よく噛んで食べると唾液の分泌が促進され脳の血流が増加し、脳が活性化されます。脳が活性化されると記憶力を高め、ストレスが減少し、心が安定する効果が期待されます。脳は加齢とともに衰えますが、 よく噛むと脳への血流が増加し記憶に関与する神経細胞が鍛えられて増加し、結果として認知症の予防につながる可能性があります。
さらによく噛むことで、食べ物本来の味が分かりやすくなります。人は濃い味にはすぐに慣れるのでできるだけ薄味にしてよく噛んで食材そのものの持ち味を味わうように心がけるようにしましょう!