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口呼吸と鼻呼吸

| 予防歯科

こんにちは。
神戸市東灘区 のだ歯科医院 歯科医師の渡邉です。


最近は、日中暖かくなってきましたね。
春ももうすぐ!という感じですね。


先日、患者さんから手作りの雛人形をいただきました。



全て手作りで作られたなんて、すごすぎます。脱帽です。
ありがとうございました(^^)




さて今日は、口呼吸と鼻呼吸について説明したいと思います。


最近、花粉が一気に飛び始めて、鼻水がジュルジュルで口呼吸しかできていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

口呼吸より鼻呼吸が良いことは、ある程度常識になってきているのではないかと思います。
実際その通りで、鼻呼吸の方がメリットが多いです。
口呼吸のデメリットを、以下にまとめてみました。



・風邪をひきやすい

鼻は天然のマスクとも呼ばれ、菌などのフィルターの役割を果たします。
一方、口呼吸をすると、ウイルスをたくさん含んだ外気が、喉の粘膜に直撃し、口からウイルスが入ってしまいます。その結果、風邪をひきやすく、免疫力も低下してしまうのです。


・むし歯、歯周病、口臭の原因になる

口で呼吸をするため、お口の中が乾燥してしまい、唾液が出にくくなります。
唾液の分泌量が減ると、お口の中がネバネバし、口臭やむし歯、歯周病になりやすくなってしまいます。


・睡眠を妨げる

口を開けて寝てしまうと、舌が喉に落ちて気道を塞いでしまい、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因になることがあります。
また、いびきもかきやすくなります。
質の良い睡眠が取れないと、日中ぼーっとしてしまったり集中力が無くなったりしやすくなります。


・歯並びや顔の形にも影響

常に口が開いた状態になっていると、舌の筋力を鍛えることができず、出っ歯になってしまったり、顎の成長にも支障をきたすために歯並びが悪くなってしまったりします。
また、表情筋も鍛えることが出来ず、小ジワが増え、目の周りや顎も下の筋肉も弛み、二重顎になってしまったり。
顔全体も引き締まりがなくなり、老けた印象になってしまいます。


・脳への酸素供給が減る

鼻呼吸と口呼吸、同じように感じるかもしれませんが、脳への酸素供給量が変わってきます。口呼吸では、前頭葉の活動が休まらないことが分かってきており、前頭葉の慢性的な疲労により、注意力の低下が起こり、学習能力や仕事の効率の低下に関わるとも言われています。



この通り、口呼吸にはデメリットしかありません。
現代の人たちはうつむきがちなのもあって、すぐ口呼吸するよう体が変わってきてしまっているという意見もあるみたいです。

矯正などするときに、まず鼻呼吸するようクセづけるところから行う歯医者さんもあります。それほど習慣は大切です。


新型コロナウイルスの流行でマスクをする機会が多くなり、口臭を主訴に来院される人も多くいらっしゃいました。
マスクをつけていると、ついマスクの中で口をポカンと開けてしまいがちではないでしょうか。
マスクをつけていても、お口をあけてしまっていると、口呼吸していることと同じ状態です。

皆さんも、日中意識してみてください。

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