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ボツリヌス治療

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皆様、こんにちは。
神戸市東灘区 のだ歯科医院 歯科医師の渡邉です。



以前、ボツリヌス注射に関する記事を書かせていただきましたが、
実は、日頃のくいしばりや歯ぎしり、顎のだるさなどをご自身で自覚している方って意外と少ないんです!
今回は、歯ぎしりや食いしばりに関係する筋肉について説明したいと思います。




歯ぎしりや食いしばりの際によく働く筋肉は、エラの部位にある咬筋という筋肉です。
咬筋とは、咀嚼筋のひとつでもあり、食事する際に使う大切な筋肉でもあります。

咬筋が発達しており、日常的に食いしばりをされている方は、舌に歯型の跡がついていたり、ほっぺたに白い線がついていたりします。

咬筋
  写真右側のほっぺたに白い跡がよくついています
写真左側の舌になみなみの歯型がついています



また、こめかみの後ろあたりに存在する側頭筋という筋肉も存在します。
この筋肉が発達している方は、食いしばりによって頭痛を引き起こしたりすることがあります。


咬筋および側頭筋




私自身、日常的(特に仕事中、集中して作業している時)に食いしばる癖があり、頭痛やあごのだるさを日々感じていましたが、矯正治療中であるためマウスピースが作製できず困っていました。
しかし、咬筋と側頭筋にボトックス治療をしたことで、食いしばりが軽減され、現在とても快適に過ごすことができています。

ただし、ボツリヌス治療のデメリットも存在します。
噛み応えのあるものはやはり噛みづらく感じることがあります。
わたしは先日トンカツがかたくて噛みにくいと感じました。
また、ボツリヌス治療の効果は約6カ月なので、定期的に注入しないと持続して効果を感じられません。





歯が欠ける、すり減る、マウスピースによくヒビが入る、歯が浮いているような感じ、顎がだるい、頭痛、肩こりなどなど…
咬筋が肥大することでこのような様々な悪影響を及ぼします。
また、セラミックやインプラント、神経のない歯が多くある方なども、
歯やかぶせものが割れてしまったり、インプラントの寿命が短くなったりとトラブルが起きる可能性があります。

そういった方は、力のコントロールをしっかり行っていく必要があります。




とは言われても、自分の噛む筋肉がどのくらい強いのか、
なかなかご自身で判断するのは難しいと思います。
ご自身で簡単にできる方法があります。

①力を抜いて、筋肉の部分に手を当てます。
②奥歯でグッと強く噛みしめます。

それを2、3回繰り返してみて、筋肉が硬い(強い)なと感じたら、
ぜひ一度ご相談ください。

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